こちらの車両はみなさんご存じでしょうか?
いまはGB350がでてますがk地らが本家のGBです
ツーリストトロフィーっていう昔のレースの名前を模した車両です
シングルのRFVCエンジンです
当時は400,500と国内でも両方の排気量が販売されていました。
今回の依頼はボアアップして公認の車両にしてくれと依頼がありました。
久しぶりに公認申請です
ワクワクしながら分解を始めますがその前に
現状のエンジンパフォーマンスをチェック!!
それにしてもとてもきれいな外装の車両です
オーナーさんはとても大事にしておられるようで車両を見ればいかに磨いて大事にしているかが分かります。
さてさて
外装を外しエンジン分解をいたします
諸元から基準が外れるのでメーカー諸元値から変わっているところを測定計測していきます。
まずは、ピストン、シリンダーが500㏄野純正部品と聞いていますのでそちらを計測します。
確かに500CC のピストンとシリンダーです
本来なら純正ならシリンダーに刻印があるのですが、刻印を削ってありますwww
(削ってなければボアストロークを測らなくてもいい時があります)
エンジンのボア・ストロークを測ったらこれで排気量が計算できます 今回は
477㏄ となりました
エンジンはこれでOKです
ですが長年使用してきた車両ですので黒煙がすごくシリンダヘッドのバルブ廻りをオーバーホールです
シートカットし、擦り合わせして組み立てです。
あと大変なのはこれからです。
ドライブチェーンとスプロケットがボアアップしたエンジンに耐えられるかを強度計算します。
大概ここが難しくてみんなできない所です。
国の機関に提出する書類は強度が十分耐えられるというお墨付きを見せればいいのですが、道路のスリップ係数とか、材料の引張強度、スプロケットの歯の角度とそこにかかる力のモーメントを計算します
それで出来上がった書類を陸運支局に持ち込み書類審査を受けます。
そこでダメ出し受けたりなんだりしますが、ひるまず受け取ってもらい電話が来るのを待ちます
申請書類に不備がなく計算等も間違いがなければこのような書類が交付されます
これが貰えればあとは普通に車検の予約して車検を通します
車検証に改と入り最高回転数も変更になりました。
性能曲線図は400㏄と500㏄のちょうど中間の位置ぐらいでした
これで無事完成し白煙もはかなくなり調子のいい車両になりました。
2023年01月12日 15:37